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足りない資源とあふれるゴミ (第2話 ごみ問題)

フクロウ王子は、自分の羽のようにふわふわとしていてとてもあたたかいコットンが大好きです。

だから、よくコットン畑がみわたせる木に飛んでいき、農作業を見学します。

腰をかがめて苗を植えつける作業、真夏に汗をふきながらおこなう雑草取り、はじけたコットンを一つずつつみ取る作業など、大変な作業がつづきます。

ある日、農家の人に「コットンはそだてるのが大変ですね」と、話しかけました。

農家の人は、「ああ、大変だよ。収穫したあと、綿から種をとりだす、わたくり作業がまっているんだ。でも、あたたかいふとんや、柔らかいシャツができるのをまっている人がいるから、大切に育てないといけないんだよ」と話してくれました。

巣にもどってきたフクロウ王子から、農家の話をきいた王様フクロウは「コットンのふとんは、とても長くつかえるから、すばらしい資源なんじゃよ」と言いました。

資源という言葉をはじめて聞いたフクロウ王子は、王様フクロウに「資源ってなに?」と聞きました。

すると王様フクロウは、「資源は人間の生活に必要なものをつくるための材料のことじゃが、足りなくなってしまった資源もたくさんあるんじゃよ」と、説明してくれたのです。

コットン農家が、毎年、苦労してコットンを作っていることを知っているフクロウ王子は、「でも、大変だけれど、コットンみたいに作ればいいんじゃないのかな」と聞きました。

王様フクロウは、遠くにみえる鉄橋を羽でさし、「たとえば鉄じゃ。地下ふかくに埋まっている石 (※)から作るんじゃが、その石がふえるスピードよりも、人間が利用するスピードか早いから、たりなくなっているんじゃよ」と答えました。

フクロウ王子は、遠くの町をみわたすように首を左右にまわしながら、「じゃあ、いつかは何も作れなくなって、街はボロボロになってしまうね」と、不安そうに言いました。

王様フクロウは、「そうならない方法を人間も考えていると聞いたことがあるぞ。使いおわったら捨てることを続けていると、資源は早くたりなくなってしまう。それにごみが増えて、人間にとっても大切な森をきりひらき、北の谷にできたような大きなごみ捨て場 (※)をたくさん作らなければいかんからな」と言いながら、考えごとをするかのように目を閉じました。

フクロウ王子は、人間がどんなことを考えているのか、とても気になりました。そこで、街のことに詳しいカラスをたずねて聞いてみることにしたのです。

  • ※地下深くに埋まっている石=鉄鉱石のことです。鉄鉱石をはじめ、自然界から採取できる資源の多くは、「枯渇性資源」と呼ばれています。長い歳月をかけてできるのに対して、人間が使う速度が速いため、枯れる心配があることから、このように呼ばれています。
  • ※大きなゴミ捨て場=リサイクルができず、ゴミにするしかないものを埋め立てる最終処分場のことです。